高村美砂, Raymond Verheijen

高村: ガンバ大阪は昨年、初めて『サッカーのピリオダイゼーション』を元にしたフィジカルトレーニングを取り入れました。初年度ということもあり、全てが巧くいった訳ではないとは思いますが、いろんなプラスの効果を感じ取ることができたように思います。 Verheijen: 最初に私が素晴らしいと感じたのは、昨年、ガンバ大阪はJ2リーグでの戦いを強いられ『絶対にチャンピオンにならなければいけない』というプレッシャーの中で新シーズンを迎えたはずですが、にもかかわらず、彼らが新トレーニングを導入し、チームを変化させるんだというチャレンジをされたことです。これは尊敬に値する点だと思っています。しかもその結果として『チャンピオン』という目標を達成されましたからね。そこにはきっといろんな努力があったことでしょう。ただ、私が最初に申し上げておきたいのは、私が提唱するトレーニング理論は決してチャンピオンになるための方法ではない、ということです。というより、チャンピオンになるための方法なんてこのサッカー界のどこを探しても存在しません。すなわち、『サッカーのピリオダイゼーション』もチーム、個人としてのサッカーを向上させるための方法であるということをご理解いただければと思います。